今回は東京都目黒区にて特殊清掃の依頼を頂きました。昼間に見積もりさせて頂きましたが、腐敗臭と害虫（うじやハエ）が多く発生している状況でした。
近隣住民からのクレームも多く出てしまっていて急遽その日の１８：００から特殊清掃の作業に入らせて頂きました。
依頼者様も匂いの酷さと現場の惨劇で室内に入れないとの事です。ご遺族様は遺品の整理や貴重品の捜索などがまだ全然できていない状況なので、当社は必要最低限の搬出で特殊清掃を行います。ベッドや絨毯などは体液の付着が多いので搬出を行います。いくら床をきれいにしても付着物が残っていたら臭気の問題は解決出来ません。また、絨毯の下やベッドの下にはうじが多くいる場合が多いので、確認して搬出を行います。今回のケースでも大量のうじが発生してしまってました。うじを完璧に処理しないとまたハエが大量発生してしまうのです。ウジやハエを一匹でも残してしまうと、ハエは一度に１００個前後の卵を産むとも言われてますので、ハエの大量発生を引き起こしてしまいます。最初の害虫駆除は念入りに行います。
害虫駆除が終わると、二酸化塩素を散布しお部屋の消臭・消毒を行います。消臭剤には次亜塩素酸ナトリウムやエチルアルコールなど会社によって使用する薬品はさまざまですが、ロードでは安全性や持続性などを考慮して二酸化塩素を使用しています。「塩素」と付きますがきつい匂いなどはございません。（他の強いにおいのする薬品で臭気をごまかすような作業はしておりません）
ベットや絨毯などが体液や血液で汚染されているので、建物共用部などに体液などをつけない様に注意して搬出します。
作業を開始すると近隣住民の方が「やっと来てくれました」とか「がんばってください」など作業を行うのを待ちわびている様子でした。
隣のお部屋の方は匂いが酷くて近くのホテルに避難している程とお伺いしました。
少しでも早く腐敗臭を除去しなければなりません。
清掃前
清掃後
清掃後にオゾン燻蒸を行い消臭を行います。
後日オゾン脱臭機を回収に行きましたが、腐敗臭もなくなりご遺族様に報告させて頂きました。
ご遺族様には大変喜んで頂く事が出来ました。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配･･･などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP（繊維強化プラスチック）等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。
