
今回は風呂場での特殊清掃のご依頼でした。
故人様が風呂場で孤独死状態で発見されてしまい、
ご遺族様にすぐにでも特殊清掃業者を入れた方がよいと言われてしまい、弊社にご連絡頂きました。
スタッフが現場に向かうと50m離れている場所でも腐敗臭がしている状況でした。
私どもも数多くの孤独死現場を施工してきましたが、ここまでの案件は数多くは御座いません。
極力腐敗臭が外に出ないよう、消臭剤を噴霧しながらお部屋に入っていきました。
お部屋中は外以上の腐敗臭です。湯船で最後を迎えてしまったようで、
湯船の中は水と体液や血液が入り乱れてしまい、ハエが発生してしまっていました。
状況を確認して、ご遺族様に報告してそのまま作業に入らせて頂きました。
風呂場での孤独死の場合、下水に体液が流れている可能性もありますので、
汚水桝などを確認してどこまで清掃しなければならいなのかを確認します。
特に一軒家の場合は防臭キャップ付近に体液が残ってしまい、
そこからゴキブリやネズミが大量に発生してしまうケースも少なくありません。
弊社では、浴室の清掃はもちろんですが、排水管の高圧洗浄と汚水桝の確認までは必ず行います。
今回は腐敗臭が多く、近隣住宅まで腐敗臭が漏れてしまっていますので、
早急に清掃を終わらせて、オゾンで室内全体の消臭を行いました。
清掃後は体液等が室内には残っておりませんので、清掃前ほどの腐敗臭はもちろんございませんが、
家屋全体に腐敗臭が残っていますので、念入りに消臭を行います。
弊社では6月になってから浴室での特殊清掃依頼が急増しております。
冬場ではヒートショック現象等で孤独死に至ってしまうケースも多いです。
ですが、この時期でも多く発生してしまっているので、気を付けてください。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。