５月になり弊社では特殊清掃のご依頼を頂く事が多くなってきております。
冬場では３日に一件位の施工ですが、５月半ばになりますとほぼ毎日のように作業依頼を頂いております。
そんな時に作業を行った事例をアップさせて頂きます。
今回は大手不動産屋さんからのご依頼でした。孤独死で入居者様が発見されてしまい、死後３月は経過されているとお伺いしております。
お見積りにお伺いした際は、部屋中ハエだらけの状態でしたが、作業に入らせて頂いた日には、ハエは全滅してる状況で、腐敗臭がかなり立ち込めていました。
故人様が高齢者だったようで、お部屋にはおむつと汚物があり、腐敗臭と汚物臭がＭＩＸされている状態です。
とりあえず汚染箇所の範囲などが不明な為、遺品整理を先行して行いました。
作業前には複合二酸化塩素を噴霧して除菌を行い、その後作業に入ります。
警察の方が大まかには貴重品を捜索してくれてはおりますが、どこに何があるか分からない為、丁寧に分別しながら遺品整理を行います。
今回は作業中に実印やら銀行の通帳などが数点発見できました。
荒れてはいるお部屋ですが、家財の量が少ない為、午前中で遺品整理は終了しました。
さて、午後からが、特殊清掃の作業です。
家財道具無くなり、汚染箇所が分かるようになったのでまずはフローリングの解体から入ります。
下地等がどこまで汚染されているかまだこの状態では分からないので、最小限の部分から解体を始めていき、血液や体液が止まっている場所を手さぐりで行います。
フローリングを約２畳程度剥がした所で、体液が下地まで垂れていないのを確認できましたので、今回は下地を解体することなく済みそうです。
汚染箇所の搬出が綺麗にできたので、後はクロスを全面剥がしてから仕上げにオゾン機を使い消臭・消毒を行います。
腐敗臭の度合いでクロスを剥がすか、剥がさないかを決めておりますが、今回は腐敗臭が強かったので弊社で剥がすところまで行います。
今後に関しては、オゾン機を回収してから原状回復工事まで弊社で行います。
腐敗臭が再発していないか、害虫が再度発生していないかなどを見極めながら原状回付していきます。
クロス・フローリング・ＣＦ・巾木・ルームクリーニング・臭い止め等を行い、弊社の作業後にすぐに賃貸住宅として使用できる
所まで行わさせて頂きます。
今回のように１ＤＫの間取りでしたら最短1週間で再度賃貸として貸し出すことが可能です。もし管理物件で困りのお部屋がありましたらご連絡してください。
また、悪臭で近隣住民からクレームが出てしまい、早急な対応が必要な場合でも、ほとんどの物件で1日でここまでの作業が行えますので安心してご依頼いただければと思います。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配･･･などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP（繊維強化プラスチック）等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。
