
今回はいつも大変お世話になっているリフォーム会社より特殊清掃と一部解体工事と消臭・消毒のご依頼でした。
遺品整理に関してはご遺族様が行ったようで、お荷物はありませんでした。お部屋には血液と体液のみが残されてしまっています。当然腐敗臭もあります。
その中で今回はリフォーム会社からの依頼なので、私たちはリフォームを行える状況にすることが任務になります。
状況としては、廊下の建具付近で最後となってしまい、フローリングに体液が残っています。フローリングには浸透していますので後で解体してしまいますが、建具は再利用できるかもしれないので、ドアと枠を汚染の確認をしながらばらしていきます。今回は幸いなことに建具には汚染が無く再利用可能なので、パーツを丁寧に外しておきます。建具を外したら早速フローリングは剥がしていきます。
根太の上にフローリングが直に張ってありました。目地から体液が流れることはなくフローリングのみで済みそうです。丁寧に壁などに引っ掛けたり傷つけたりしないで外していきます。
綺麗に剥がし終わったら、部屋中に複合二酸化塩素を散布して、オゾンが逃げないようにプラベニアで養生します。
ここまで作業ができれば部屋に腐敗臭は残っておりません。しかしより臭気を取り除く為に今回はビニールクロスをすべて撤去してからオゾン機を動かしました。
クロスには悪臭を吸い込んでしまっているのと、オゾンを使用した直後は剥がしにくくなってしまします。今回のリフォーム会社はすぐに原状回復工事を行うとお伺いしてましたので、次の工程の為と、腐敗臭をより取り除く為に弊社で剥がさせて頂きました。
汚染箇所の解体とクロス剥がしを行ってからオゾン機を使用します。
もちろんオゾンを回収に行った時には腐敗臭は全くない状態でした。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。