
今回は絨毯の上で他界されてしまい、死後4週間で発見された現場です。
日当たりが良い窓際でしたので、体液が出てしまい腐敗臭も発生していました。
孤独死により発見が遅れたのですが、腐敗臭で近隣から管理事務所に連絡があり、発見に至ったのです。
今回は絨毯なので体液がしみ込んでおり、完全に汚染箇所の搬出が必要になります。
必要な部分を切り取りますと下地コンパネまで汚染しています。コンパネを丁寧に解体していたら、コンパネ下のパーティクルボードまで汚染が広がっていました。
汚染箇所を必要最低限の解体と搬出を行う事により消臭に近づけます。
必要以上に解体を行えば原状回復工事に材料代が多くかかってしまいます。ですが汚染箇所を残してしまえば臭気の改善が出来ません。
当社の経験で慎重に汚染箇所を探りながら解体していきます。
幸いなことに、パーティクルボードの汚染箇所は狭く汚染をくりぬき、パテで補修できる状態でした。
今回も汚染箇所を完全搬出してから薬品散布とオゾン燻蒸を行います。
今回は特殊清掃と腐敗臭の除去を行ってから後日遺品整理を行います。
臭いが強い場合は遺品整理を行う前に除去しとかないと、遺品整理で家財の搬出を行うときに共用部に腐敗臭が出てしまします。
それでは近隣住民の方にご迷惑をかけてしまいますね。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。