
2023年の夏は世界の広い範囲で、異様な暑さとなっています。WMO(世界気象機関)などからは7月の世界の平均気温が月別の最高記録を更新し、観測史上最高になる見通しと発表されました。異常とも言える暑さに、世界各国で深刻な状況になっており、国連のグテーレス事務総長の「地球沸騰化」の言葉も話題となりました。
世界中の人を悩ませる異常な暑さは、北極の温暖化が一因となっている偏西風の蛇行が原因とされています。世界の喫緊の課題とされている「地球温暖化」は猛暑だけではなく、危険な豪雨や台風の強大化、豪雪など様々な異常気象の原因となります。
今回は異常気象の中でも近年日本で増えている「大雨」と温暖化の関係、また住んでいる地域が豪雨に見舞われた時の対応について見ていきます。
近年、異常気象に関するニュースが増えていると感じる方も多いのではないでしょうか。異常気象とは「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」と気象庁が定義しています。過去に経験した現象からの極端なズレを異常気象といい、大雨や暴風等の数時間の気象から、干ばつや少雨等の数ヶ月間続くもの、猛暑や冷夏、暖冬などが含まれます。場合によっては、気象現象によって引き起こされる、森林火災などの二次的な気象災害も含まれます。
異常気象は昔から起こっている現象で、平年より寒くなったり、暑くなったり、エルニーニョ現象・ラニーニャ現象など自然の「ゆらぎ」によって、ある程度の確率で発生するものです。自然のゆらぎは、地球の気候システムに備わっている性質で、多くの自然現象が重なって生じる気象は常に安定しているわけではありません。
つまり、自然のゆらぎ、異常気象は、地球温暖化が原因で発生したとは限りません。ただし、地球温暖化により世界の平均気温が上昇し続けているのは事実です。2021年8月に公表されたIPCC第6次評価報告書によると、下記のように指摘されています。
※引用:全国地球温暖化防止活動推進センター「IPCC第6次評価報告書」
地球温暖化が進むほど大雨や干ばつ、熱帯低気圧といった「極端現象」の頻度や強さが、世界各地で増すと推測されています。
気象庁によると、2022年の日本の年降水量偏差は-71.5mmで、年降水量に統計的に有意な長期変化傾向は見られない、としています。しかし、大雨や短時間強雨の発生頻度は全国的に増加しており、より強度の強い雨ほど頻度の増加率が大きくなっています。一方で降水の日数は減少しています。
※参考:気象庁「気候変動監視レポート 2022」
年間の降水量に変化はないものの、大雨・豪雨の頻度は増えているのです。大雨は、大きな被害を出し、人命に関わることも多い自然災害です。
雨は、空気中に含まれる水蒸気が水となって地上に降るものです。気温が1℃上昇すると大気に含まれる最大の水蒸気量は約7%増加すると言われています。日本の夏は高温多湿であり、さらに地球温暖化によって気温が上昇すると、大気中の水蒸気量が増加することから、大雨の降水量は一般的に多くなります。同時に、地球温暖化によって海水温が上がり、海洋からの蒸発も増えるので、発達した雲ができやすくなり降水量が増加します。
気象庁によれば、日本では1日の降水量が200ミリ以上という大雨や、1時間当たり50ミリ以上の短時間の強い雨が増加傾向にあり、全国平均では20世紀末の2倍以上になるとの予測がされています。
雨が降ったり、風が強くなったりする前に、家の外の備えをしておきましょう。また、停電や断水した時に備えて、電気や水を確保しておき、いつでも避難できるように準備をしておきましょう。
・家の外の備え
・家の中の備え
自治体から「高齢者等避難」の発令があったときは、高齢者や子どもなど避難に時間を要する家庭ではすみやかに避難を開始しましょう。それ以外の家庭でも、自治体から「避難指示」が発令されたら、安全なルートで避難場所に一刻も早く避難します。指示が発令されていなくとも、すぐに避難できるよう準備をしておき、危険を感じたら自らの判断で避難をするようにしましょう。
・避難前にチェックしておくこと
なお、浸水が発生し、深さが50cm以上となっているなど、避難場所までの移動がかえって危険である場合は無理に避難しないようにしましょう。近隣の鉄筋コンクリート製などの頑丈な建物のできるだけ高い階に避難したり、屋外に出ることさえ危険な場合は自宅の2階以上に移動してください。家の近くに山やがけ、沢などがある場合は、できるだけ離れた部屋等に移動して、身の安全を確保してください。
※参考:政府広報オンライン「大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう」
豪雨によって家屋が浸水してしまうケースも少なくありません。万が一、家の床下・床上が浸水してしまったら、水だけでなく汚泥やごみも流れ込んで、大変不衛生な状態となります。そのため、迅速かつ的確に排水や掃除、消毒などの作業を行わなければ、健康に悪影響があるほか、カビやシロアリの発生や漏電といったリスクが高まります。水が引くのを待ってから、なるべく早く掃除と消毒の作業が必要になります。
床上浸水、床下浸水の掃除を自分で行う際は、ケガや汚水による感染症などを予防するため、安全な装備をしてから作業を始めましょう。丈夫な手袋や底の厚い靴、長袖長ズボン、ゴーグル・マスクなどを着用し、作業後はしっかりと手洗いを行うことが大切です。
・床上浸水の場合
・床下浸水の場合
個人でやろうとすると、時間も労力もかなりかかりとても大変です。専門の知識・技術、用具が必要であったり、怪我や感染症などのリスクもあり、無理をせずに業者に依頼すると安心です。水害現場をそのままにすると様々な悪影響が出る恐れがあるため、即時に対応してくれる業者にお願いすると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は日本の「大雨・豪雨」と温暖化の関係、また大雨・豪雨時の対応について見てきました。
当社ロードでも、床下浸水の水抜き作業や後片付け、消毒・消臭作業を承っております。当社では、難しい場面での特殊清掃のご依頼も対応しており、そこで培った知識・経験を活かし、様々な場面での清掃に幅広く柔軟に対応いたします。
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深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
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連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
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