
日本は例年自然災害が多い国で、大雨や台風、ゲリラ豪雨、地震、竜巻などの発生が各地でみられています。
特にこれからの季節は、気圧配置の関係で似たような進路で台風に見舞われることが増えてきます。さらに、年々増加している突発的・局地的な豪雨も、夏の時期に多く発生します。台風や豪雨によって、街中だけはなく大切な住まいや家財にも水害被害が発生してしまうケースも少なくありません。
今回はこれからの夏の季節に多くなってくる台風や豪雨や、引き起こされる水害による家屋の被害と対策について見ていきます。
まず、なぜ夏は台風やゲリラ豪雨の発生が多くなるのでしょうか?
7月~10月にかけて台風の接近・上陸が増えます。これは、太平洋高気圧や偏西風の影響を受けているためです。日本の南東の海上では、台風の原型と言える熱帯または亜熱帯低気圧が発生・発達しやすい場所です。発生した台風は、上空の風の流れに乗って、日本に上陸します。
台風は大雨、洪水、暴風、高潮などをもたらし、大雨は河川の氾濫や浸水、土石流、がけ崩れ、地滑りなどを引き起こします。
集中豪雨もゲリラ豪雨も、夏によく見られる積乱雲が急激に発生することで大雨が降ります。積乱雲は、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲。上空で冷たい空気に冷やされた積乱雲は、その中で氷の粒をたくさん作り、落下することで激しい雨を降らせます。夏は地上と上空で温度差が大きくなるため、積乱雲が発生しやすくなり、豪雨が多くなるというわけです。
大雨が短時間に降ると、雨水が土壌にしみ込まずに地表面を流れ、一気に河川や下水道、雨水管などに流れ込みます。すると、処理能力を超えた水によって冠水や浸水などが引き起こされます。
水害とは、台風や暴風雨、豪雨など水によっておこされる洪水、高潮、土砂崩れなどの災害のこと。家屋も水害によって様々な被害がもたらされます。
短時間に大量の雨水が道路から建物に流入し、床下・床上浸水の被害が発生することがあります。特に低地で発生しやすいです。浸水被害は主に、「外水氾濫」と「内水氾濫」が原因です。「外水氾濫」とは、河川の水位が上がり、堤防から溢れ水があふれ決壊することにより起こること。一方、下水道の処理能力を上回り、排水しきれずにあふれてしまうのが「内水氾濫」です。
・床上浸水
床より上に浸水し、居住空間が水浸しになってしまった状況のことを言います。報道の被害報告や保険では、地盤面より45cmを超える浸水を床上浸水と言います。
近くに川がない都市部でも、浸水の被害に遭う可能性は少なくありません。土から浸透していた雨水が、アスファルト・コンクリートなどの都市化が進むことで水が浸透しにくくなることから「都市型水害」が増えつつあります。
台風や豪雨の予報が出た際は、事前に対策を行い、必要な場合は早めに避難するようにしましょう。
・床下浸水
床上浸水に至らないほどの浸水で、住家の部屋の床より下に浸水している状態のことです。目安としては地盤面より45cm以下の浸水のことを言います。
一見、床上浸水に比べれば被害がないように見えますが、床上まで浸水していないとはいえ床下は住宅の基礎部分であり、耐用年数にも大きく影響します。また、床下浸水を放置すると、カビやシロアリの発生、健康被害などの二次被害の恐れがあります。
・地下浸水
最近は一般住宅でも地下駐車場や地下室、半地下構造が多く見受けられます。地下部分は地盤より低いため雨水が流入し、浸水しやすくなっています。また、浴室等の排水口から逆流するケースもあります。
台風や大雨の時には、雨漏りしてしまうこともあります。雨漏りは、屋根に大きな穴が空いて起きると思われるかもしれませんが、実はほんの少しの隙間からでも雨は侵入してきます。
台風のときは強風によって圧がかかった状態で雨がさまざまなものに当たるため、雨漏りしやすくなります。横から強い力で入ってくる雨水や、地面に打ち付けて上に舞い上がるような雨水などです。
また、建物の外壁や屋根の構造によって、雨水が入り込みやすい部分があります。台風による強風で飛んできた枯葉やゴミなどが雨どい内のパイプに詰まると、屋根から流れた雨水が排出できなくなってしまい、雨漏りの原因となることも。さらに、台風のような強い風を伴う雨のときは、風に押されて雨水が逆流し、換気扇や通風口から入り込むこともあります。
水害から自宅を守るため、国土交通省が「浸水の予防・人命を守る家づくり」で紹介している対策は浸水対策として有効だとされています。
家を建てる前に、敷地に土を盛り、地表面を高くしてからそこに家を建てる方法です。1階部分の基礎及び床の標高を数十㎝でも高くしておけば、その分だけ水の氾濫から被害を防ぐことができます。
ただし、盛土のような土工事はコストがかかり、申請が必要だったり高さの制限があったりする場合もあります。 また、土の分だけ地面への重量負担が大きくなるため、地盤によっては地盤沈下の原因につながることも。
高床とは、家の基礎部分を高くしたり、1階部分をガレージにすることで、居住部分を高い位置に設ける方法です。
1階の基礎自体を通常の住宅より高く作ることで、1階の床部分が浸水してしまうのを防ぎます。
1階をガレージなどの空間にし、2階に主要な居室を配置する方法では、地震や風などの水平方向の負荷に弱いため、強度を持たせる構造にする必要がありますが、居住部分への浸水対策としては非常に有効な方法です。
敷地全体を、コンクリートなどの丈夫な防水性の塀で囲ってしまうことで、敷地への浸水を防ぐ方法です。出入りを行う門扉の部分は水が浸入しやすいので、土嚢や止水版などを用意する必要があります。特に、入り口や車庫が道路よりも低く設計されている場合に有効です。
建物の外壁に耐水性のある素材を使ったり、防水材を外壁に塗布するなどして、建物そのものに防水性を持たせ居住空間に被害が及ばないようにする方法です。
流れ込んだ水によって建物が浮き上がってしまわないように、基礎の接合を強化しておくこと、防水性を維持するためのメンテナンスが必要なため、そのぶんのコストはかかりますが、建物の耐久性も上げられます。
上記では自宅を浸水被害から守る対策方法を見ましたが、大きな工事が必要なものがほとんど。では、できる水害対策にはどんなものがあるのでしょうか?
浸水対策として、水の侵入口を土のうで塞ぐ方法があります。土のうを使用する際は、平たく隙間なく敷き詰め、互い違いになるようずらして積み重ねます。
土のうはホームセンターなどで手に入ります。土のうの保管場所の確保や、土の用意が難しい場合には、水で膨らむ給水式の土のう袋の購入がおすすめ。ブルーシートの併用でさらに効果が高まるので、一緒にブルーシートも備えておきましょう。
下水道の側溝や雨水枡など、水路にゴミが溜まっていると水が溢れ出して危険です。普段から定期的に掃除をしておき、落ち葉やビニール袋などのゴミで水の流れが止まらないようにしておきましょう。
また、プランターやステップで、雨水が下水道に流入するのを妨げてしまっている場合もあるので、台風や豪雨の予報が出たら屋内にしまっておきましょう。
屋根や外壁などの劣化により、雨水が内部に染み込み雨漏りが発生することがよくあります。定期的にメンテナンスして、いざというときの備えとしましょう。
風と飛散物の影響で窓ガラスが破損してしまう被害も考えられます。窓ガラスが割れると、そこから雨風やゴミが入り込んでしまう他、ガラスの破片で怪我をしてしまう恐れがあります。特に高階層は注意が必要です。飛散防止フィルムを備えておき、台風が近づいてきたら貼るなどの対策を施しましょう。
いかがでしたでしょうか?
これからの季節は台風が接近、上陸しやすくなります。近年の水害被害から、浸水への対策をしている方も少なくないでしょう。日頃から家や周辺の状況をチェックして、不具合があれば直し、不要なものは片付けましょう。また、備蓄品なども用意しておくことで、万が一の場合に備えましょう。
しかし、どんなに事前の対策をしていても、台風や豪雨の脅威にさらされてしまうこともあります。被害にあってしまえばその後片付けに追われることになります。程度によっては個人でも対応可能ですが、自分でやろうとすると、時間も労力もかなりかかりとても大変です。
また、片付けにあたり、専門の知識・技術、用具が必要であったり、怪我や感染症などのリスクもあり、無理をせずに業者に依頼すると安心です。水害現場をそのままにすると様々な悪影響が出る恐れがあるため、即時に対応してくれる業者にお願いすると良いでしょう。
当社ロードでも、水災や風災の被害現場における、床下浸水の水抜き作業や後片付け、消毒・消臭作業を承っております。水災や風災などの災害はいつどんな時に発生するか分かりません。ロードでは土日祝対応、お電話~作業まで即日対応も可能です。スタッフがいつでも駆けつけ、水害現場を完全復旧する確かなサービスを提供いたします。お見積もりは無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
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他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
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